ほぼ同時並行的に作業しておりました2つの相続案件。
どちらも完了致しました。
2案件とも、相続人が多数存在していました。
また、祖父の相続発生後に子の相続が発生し、後に祖母の相続が発生したため、代襲相続が発生している点において、2件の相続案件は非常に似ていました。
この2案件を振り返った時、比較的スムーズに事が運んだ最大の理由としては・・・『奉仕的精神で、リーダー役を全うする人の存在』があります。
そして、もう一つ大切だなぁと思った事は、『そのリーダーの愚痴を、親身になって聞いてくれる人物の存在』でした。
1つの案件におけるリーダーは孫にあたる人物でした。
本来、自分の親の世代で相続処理がなされていれば、そのお孫さんは苦労しなくて良かったのかもしれません。
相続人同志の意見の相違もあり、かなり辛い思いをされたようですが、愚痴を聞いてくれる他の相続人がいらしたようで、それがとても心の支えになっていたようです。
もう1つの案件のリーダーは長男さんでした。
それが通常なのかもしれませんが、長男という立場は、兄弟や他の相続人に対しては愚痴や弱音を言いたくないという意識があり、また、他の相続人達も、長男の愚痴には同情する感情を持ち難いのかもしれません。
流れ上、私が愚痴に対応する役を務めさせて戴きました。
私は、その立場上、相続人全員の動きを包括的に見て行かなければなりませんので、それぞれの相続人の意識や苦労が見えたりも致します。
言える事は、やはり、リーダーは色々な意味で大変だということです。
進めて来た話をブチ壊したくなるような気分になることが、それこそ何度も訪れるのでしょうが、すべて話が纏まるまでは・・、とそれを我慢して進めて行かなければなりません。
仕事が完了した今、私としては安堵の気持ちを持ちつつも、リーダーとして纏めきって戴いた方に、心からご苦労さまでした、という思いが強く残ります。