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生命保険の活用

今回は、生命保険の活用についてです。

一般的に、生命保険における死亡保険金は、『一家における稼ぎ手が他界し、経済的な困窮に陥らないよう、生活費を補完するもの』という認識で加入する場合が多いでしょう。

 

特に外資系保険営業マンや、FP(ファイナンシャル プランナー)達は、もし稼ぎ手からの収入が途絶えた場合、少なくともお子様たちが成人を迎えられるまでに必要な金額を算出し、推奨する死亡保険金額を提示したりします。

それはそれで大事なのですが、ここでは、保険金受取人の話です。

 

多くの場合、死亡保険金の受取人欄には、『配偶者』を記入します。

お子様が小さい頃は、ひとまずこれで良いと思います。

ただ、お子様の成長に伴い、どこかの段階で『受取人』をもう一度見直してみることも必要です。

 

特に、すべてのお子様が成人し、そして30代あたりになってきますと、配偶者、それぞれのお子様、その個々の経済状態に差が出てくるものではないでしょうか。

また、『自分は相続税なんかとは無縁な小市民である』なんて思っていらっしゃる方の多くは、『遺言書』を作成しないまま他界される方が多いものです。

 

遺言書がないまま、死亡保険金が配偶者の手元に入金されますと、基本、その保険金の配分は、配偶者の意思に委ねられ、子供達に配分されることもあれば、すべて配偶者が取得することもあるでしょう。

残された親子間で揉める・・・ということは少ないのでしょうが、保険金は何と言っても『現金』です。現金ほど有り難いものはないでしょうし・・。

全体の配分方法の中で、特に現金の配分は重要となります。

 

私が思うには、揉める揉めない・・という視点から、保険金受取人を見直してくださいね、と申し上げるのではなく、保険に加入される方の意思・遺志を実現するために、時々考え直してみましょう・・という事を申し上げたいのです。

 

長年連れ添った配偶者だから、やっぱり配偶者でしょ。

そんな結論になることもあるでしょう。

配偶者は何とか生きていけるだろう、ただ、末の娘はまだ一人身だし、将来の経済状況が心配だ、この保険だけは受取人を娘にしておこう。

そんな結論になることもあるでしょう。

 

どうせ自分は遺言書なんか書かずに死んでいくだろう・・・。

そんな風に思われている方であっても、保険金受取人については、少し考えてみてください。

貴方が最後の最後に助けてあげたい人。

その思いは、生命保険で伝える事ができます。

 

『そうそう、そんなら受取人をコレ(小指)にしてくれる?』なんて、愛人を受取人にする相談、私も受けた事がありますが、ほぼ例外なく、現在の保険会社において、戸籍上の関係が確認できないような愛人を受取人として、生命保険に加入することはできないんです。