今回は、アンデスで古くから使用されている管楽器、『サンポーニャ』を
ご紹介いたします。
『サンポーニャ』はスペイン語で、古くからアンデスでは『シーク』と呼ばれていると、その筋の達人からお聞きした事があります。

タバコ(すいません、禁煙できません!)の隣にあるのが、一番小さいサイズで、その隣が、1オクターブ低い音が出るサイズです。
更にもう1オクターブ低いものと、更に更にもう1オクターブ低い音が出るサイズ(身の丈ほどの長さです!)もあります。
息を吹き込む部分をアップしますと、

ビール瓶やジュースの瓶の口を、横から息をあてて、『ボ~』って鳴らした経験をお持ちの方も多いと思いますが、全く同じ要領です。
基本、一つの管で、一つの音しか出せませんので、色々な長さの管を並べて音階が吹けるようになっています。
上下2段になっていますが、ド↑レ↓ミ↑ファ↓ソ↑ラ↓シ↑ド↓レ↑というように上下にずれながら音階が並んでいます。
これは、もし上下2段に分かれておらず、一列に並んでいますと、曲を吹くときに、左右の移動距離が長くなり、とても吹くのが大変です。
それ故、上下に分かれている・・・と自分は解釈しております。
私がこの楽器(写真のものではなく、本場ボリビア製)を初めて入手したのが、34年前ですが、その頃はこのように2段に分かれていました。
しかし、西洋音楽の普及が、アンデス音楽にも影響を与えまして、ほどなく3段にして使用するものが増えました。
3段目は半音の管が並びます。
ピアノにおける黒鍵に相当する部分です。
3段になった後、色々な調の曲にサンポーニャ(シーク)が対応できるようになりました。
どんな音? どんな感じ?
ご興味ある方は、下記アドレスへどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=2J2RncbHlV0&list=TLMXu2a8m4SNgYEVceAvLFcrHI4XZuqLGk