相続した土地の上に、相続人が住んでいる場合の解決事例

相続財産である土地の上に、相続人の一人が住んでいますと、相続配分はなかなか困難なものになります。

実例を紹介致しますが、下図は相続発生時の状態です

土地の形状が、道路間口に比べて、奥行きが長く、土地を分割した場合、分割後の土地すべが公道に面するようにするには無理があります。

また、相続人Aの建物は、かなり古くなっているとはいえ、相続人Aの所有物であり、この建物に対して、他の相続人は手出しし難い状況です。

そのような場合、下図のように『位置指定道路』を設置して、相続人Aの家の敷地まで、公道に準ずる道路が接するようにしてあげます。

そうしますと、相続人Aは、これまでと同様、自宅に住むことができ、将来的にも位置指定道路に面する土地として、建物の再建築ができる、立派な自分だけの土地になります。

これまでは樹木の庭があり、自家用車も敷地外に借りていたのですが、位置指定道路を通って、自分の敷地に車を置く事ができるようになります。

他の相続人は、残った土地を売却し、売却代金を配分して相続配分を完了します。

           

ただ、このようなケースの場合、相続人Aが相続する土地の評価と、残った土地の売却代金による他の相続人の配分額について、なかなか思うように平等にすることができません。

被相続人の建物の解体、樹木等の伐採、位置指定道路の設置費用など、結構な費用もかかってきます。

ただ、本ケースの場合は、他の相続人の、相続人Aに対する配慮がありました。

『長年住み慣れた場所にAが住み続けられるなら、自分達の配分は少なくても良い』そんな優しい配慮がありました。