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遺産分割協議書は必要?

よく、遺産分割協議書を作らなくっちゃ・・・という声を耳にしますが、この遺産分割協議書って、絶対に作成しなければならないでしょうか?

何だか、難しそうな書類ですし、面倒なことは避けたいですよね~。

 

実は、相続財産が不動産だけであり、且つ、法定相続に従って配分するような場合は、特に遺産分割協議書を作成する必要はありません。

 

逆に、法定相続とは異なる配分で相続財産の配分を決定する場合は、遺産分割協議書を作成する必要が

あります。

それは、法務局に対して不動産の相続登記を申請する場合、それぞれの相続人の持分割合が法定相続による配分でない場合は、その持分割合を公(おおやけ)に証明するものとして、遺産分割協議書が必要になります。

 

相続登記申請を受け付ける法務局の立場を考えれば、相続人全員により、どのように不動産を配分したかについて、すべての相続人の合意が確認できなければ、大事な資産である不動産の所有名義を変更することなど、怖くてできませんよね。

 

法定相続通りに配分される場合は、法務局は、戸籍関係書類一式から、自動的に法定相続に基づく配分が確認できますので、遺産分割協議書がなくても相続登記作業に入れるわけです。

 

また、遺産分割協議書は、相続税法上において、様々な控除等を利用する為に、税務署に期限内に申請しなければならないような場合にも必要となります。

 

このように説明致しますと、『我々は法定相続通りに配分するから遺産分割協議書は必要ないな』と思われるかもしれません。

しかし、法定相続通りに配分した場合であっても、後々になって相続人同士でトラブルが発生しないよう、現預金・株・不動産等の相続財産について、誰が何をどれだけ取得するかについて、すべての相続人が合意した内容の証拠は残しておいた方が良いと思います。

 

結論と致しましては、遺産分割協議書は、法定相続通りに配分する場合など、作成する必要がない場合もありますが、後日のトラブルを回避するためには、その作成が望ましい考えます。

 

遺産分割協議書は、定められた書式があるわけではありませんが、下記事項については守られていなければ、その意味をなしません。

① すべての相続人が署名・捺印すること。

② 捺印は実印にて、印鑑証明を添付すること。

③ 相続財産の配分方法が明確に記載されていること。